いつも通るうら道なのだが、今日はどうしたはづみか五年前のある夕方を思ひ出してしまつた。
昭和二十一年ごろの初秋であつたらうか、茄子の畑の出来事である。まだ今のやうに物資が出そろはず、たべることのためにみんなが苦労してゐる時で、疎開先から帰つて来た人たちは殊にひどいやうであつた。
その夕方ちやうどこの畑を通りかかると、何か大きな声で誰かが怒鳴つてゐるので、私はびつくりして立ちどまつた。どなつてゐるのは背の高い青年で、その茄子畑の持主のこの辺で裕福な農家の息子であつた。
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